16.声はやがて
作詞:北川賢一
作曲:北川賢一
想い込めた 声はやがて
悲しさに病む あなたの元へ
この歌いつか あなたの傷に
沁みる薬に なれたらいいな
マークIIの 後部座席
僕らを乗せて 不安を越えて
いつかの君と いつかの僕に
怖いものだなんてなかった
カーラジオが歌う
また朝がやって来る
忘れはしない 声にならぬ声を
飲み込んだ
ああ 言いたいこと何も
言えなくなって
ただ 凍えていた夜も
一人でいたくて
今は思い出だけが
唯一のぬくもり
壊れてしまった
大事な何かは
戻りはしない 戻せないことに
気付いたんだ
ああ 言いたいこと何も
言えなくなって
ただ 凍えていた夜も
変えるのは僕で
ああ 辛く悲しい夜も
一人ではなくて
ただ 声に出せばきっと
何かが変わるのさ
今はこの灯火が
明日へのぬくもり
想い込めた 声はやがて
悲しさに病む あなたの元へ
この歌いつか あなたの傷に
沁みる薬に なれたらいいな
|